『閣下はリッヒに~』様
というわけでもう少しだけ続きます。
閣下の「そうだったな」に対して「ええ」とか返事のワンクッションもいれないで「急ぎましょう」って答えるこのやり取りがすごく好きです。
一言入れるよりもずっと肯定してる感じがします。もう論ずる必要もないって感じが好き。
あとそのあとのフーカの「んで?月には、どうやって行くの?」の切り替えも好き。
もうツッコミすら入れてもらえない主従可愛いです。
これと同じような理由で第一話悪しき魂の転生所でのやり取りも好きです。
このステージは獄長と二人の掛け合いが可愛すぎてそこをスルーするのも勿体無いのですが、また長くなるので流すとして……。
プリニー誘拐に政腐が絡んでると知った閣下が怒ってるのに対してリッヒが止めるところですが、
「だから政腐に逆らうなと?イワシの約束を破れと、そう言うのか?」
「……すべては我が主のために。」
↑この肯定の仕方すごく良い!好き!
ここら辺はリッヒの嫌味と嫌味完スルーの閣下が可愛くてこのやり取りにまで触れる余裕が今までの語りで無かったのですけど、とても良い掛け合いだと思います!
この後強調の吹き出しで「ふざけるなッ!!」と怒って、それに対してリッヒも閣下のセリフを遮ってまで刺々しく諫めて、それでも「ゆくぞ、フェンリッヒ」になるところが可愛いです。
ならお前だけ残ればいいって思考には全くならないのだね!可愛いぞ!
この2人は意見がすれ違っても態度を引きずらないあたりがサッパリしてて良い関係だなと思います。
そりゃリッヒは従者だから引きずらないよう我慢するのが当然かもしれないですが、閣下もさっきまで怒鳴ってたのに次はコロッとリッヒに意見求めたりするし、そういう性格だからリッヒも進言しやすいだろうなと。
機嫌損ねてもその瞬間だけだし。
ってそんな閣下がリッヒが死にそうになった(フリをした)ときはステージクリア後まで怒りを引きずって理由を問いただしたっていうのがまた萌えー!です。
閣下って来る者拒まず去る者追わずなのに、リッヒにも執着心を見せてくれたね!
アルティナちゃんにも見せてるからオンリーではないけど!
まぁとにかく、普段そういう性格じゃないからこそ際立ってとても良いと思います。
と、いうことを考えるとちょっとは嫉妬してくれてもいいのかな?と思いますが、やっぱり基本的にはリッヒと自分以外の誰かが仲良くしているのは喜ばしいことなのではないかな。閣下としては。
なんかなんとなく、先に挙げた九話のリッヒの生き方についてのやり取りはすごく切ない感じがするんですよね。
閣下の「そうか……。そうだったな。」もなんとなく切なさを感じる…ような。
2人の世界というか、閉鎖的すぎてなぁ。
リッヒの目指すところはとてもスケールがでかい話で、党もどんどん規模をでかくなってるのに、それでもリッヒの信じるところは自分の才覚と閣下だけというのは狭くて寂しい話なような気がします。
でもリッヒのあの言い方、「他の何も信じませんし、頼りません。それがフェンリッヒの生き方です。」で一人称が名前なところがとても好きなのですが、これは自分に言い聞かせてるのか?ともちょっと思ったり。
んでー嫉妬の話に戻すと、リッヒは閣下を隠そうとはしないし、寧ろ閣下に脚光を浴びせたい!って感じで、閣下に絶対の忠誠を誓うなら~とシモベも歓迎してますけど、恋人とか友達に関しては徹底的に排除しようとするなぁ~と。
閣下とリッヒは(少なくとも閣下的には)友達だよね。
リッヒにヤンデレほどの独占欲は無いと思ってるのですが、自分が一番近しい関係っていうところはどうしても譲れないんだろうなと思います。可愛いぞ。
いやそもそもヤンデレって属性をよく理解してないのですが…閣下が本当に嫌がることはしないと思うのです。
だから物理的にも精神的にも追い詰めるような真似はしないんじゃないかと。
イワシに血を入れたりだの血を飲まないせいで我々は云々だの言ってる割に、魔界一武闘会で夢にまでみた暴君と会えたのに、喜ぶより先に?を出して「あの閣下が自ら約束を破り、人間の血を飲むとは到底考えられんが……。」というリッヒがなんていうかすっごく好きです。愛い。
まぁ魔界一武闘会はリッヒが凄まじすぎて感想的にはそれどころじゃあないんですけどね。
と話題があっちこっちしてしまうのでこの辺で区切ります……。
あっ閣下も、リッヒに対しては執着心があるのだし、本気で自分より他の誰かを優先するようならモヤモヤすると思います。
でも閣下より他の誰かを優先したらそれは最早リッヒじゃないんじゃないか?と思い、なかなか嫉妬話が描けないという……。
大体嫉妬しても、リッヒに「そのようなことはありませんので安心してください」とかテキトーなこと言われたら「そうか!ならば安心しよう!」で ~嫉妬話完~ ってなるしな、難しいな閣下。
拍手ありがとうございました!
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